葬儀が終わると、まず、そのお葬式を出した葬祭会社への支払いを済ませます。お葬式の当日、宗教者へお布施を渡していない場合は、できるだけ早くお布施を渡します。その後、日本年金機構に届け出を行います。さらに、国民健康保険に加入の場合は、市庁また町村役場に健康保険証の返還を行います。そして香典を頂いた方には、四十九日法要までに香典返しを済ませます。四十九日法要は、正確には49日でなくてもいいですが、49日を過ぎてはいけません。遺族や近親者が集まった席で、菩提寺の僧侶に勤行をしてもらい、法要後会食の席を設けるのが一般的です。
参会者49日の挨拶状と粗供養の品を渡します。遺産があった場合は、死亡した時から法律で自動的に開始されます。相続人が相続を放棄する場合は、故人の死亡日から3カ月以内に家庭裁判所に申し立てしなければなりません。相続税の申告、納税が必要な場合は、相続の開始を知った日の翌日から10カ月以内に申告、納税しなければなりません。故人が亡くなった年の1月1日から、死亡日までの間に所得があった場合、相続人または遺族は、その所得税を死亡した翌日から4カ月以内に確定進行をしなければなりません。
さらに、亡くなった日の1年後には、1周忌法要を宗教者にお願いして行います。納骨ですが、一般には、早い場合は49日法要の日に、または1周忌や3周忌(死後2年め)までに行います。法律的には、いつまでに納骨、火葬しなければならないと言う規定はありません。火葬場による火葬済みの証明である「火埋葬許可証」があれば、いつ納骨しても、自宅や遺族の手許においておいてもかまいません。ただ、納骨できる場所は墓地として、法的に許可された場所だけです。自分の都合のよい場所に埋葬したり、山や海に勝手に散骨はできません。